ヘモグロビンa1cの基準値は?値を下げるための方法はこれ!

hba1c基準値

 

病院での血液検査を受けた際に、「血糖値が高いですね」と医師から説明を受けたり、会社の健康診断結果が書類で届いた人の中には、血糖値が高い人は多いと思います。

 

20代のうちはまだそれほど血糖値が高くて悩む方は少ないかもしれませんが、30代後半、40代、50代ともなってくると、多くの方が、健康診断での血糖値の値とにらめっこする事になるものです。

 

血糖値が高いと何がダメなのかを端的に説明しますと、血糖値が高いというだけで「糖尿病予備軍」だと言えるからです。

 

糖尿病予備軍だとまだ良いかもしれませんが、人によっては自覚症状がないだけで、既に糖尿病にかかってしまっている場合も考えられるのです。

 

その「糖尿病」を診断するための基準として、hba1c(ヘモグロビンエーワンシー)というものの値が近年着目されていますから、ここではヘモグロビンa1cに関する基礎知識を高め、血糖値の改善にお役に立てて頂ければと思います。

 


ヘモグロビンa1c(hba1c)とは?

こちらの記事でもヘモグロビンa1c(ヘモグロビンエーワンシー,hba1c)に関してかなり詳しく解説しているので読んで頂きたいのですが、ヘモグロビンa1cとは要するに「糖尿病かどうかを判定するための最重要な数値」の事です。

 

血液検査をした結果、へモグラビンa1cの値が6.5%以上だと、確実に糖尿病だと断定されます。

 

ヘモグロビンa1cとはそもそも、ヘモグロビンという物質にが「糖」にくっついた物質です。つまり、ヘモグロビンA1cが指し示す数値というんのは、ヘモグロビン全体を仮に100とした際に、「糖が付着している状態のヘモグロビンA1cが全体の中に何%存在しているか」を示す値なのです。

 

血糖値が高い事が良くないという事は多くの方が知っている事でしょうから、ヘモグロビンa1cの値が高いのは良くないという事は、なんとなく想像はつくのではないでしょうか?

 

健康な人のヘモグロビンA1cの正常値は4.3%〜5.8%です。

 

もちろん上記の基準値を数値が下回ってしまってヘモグロビンA1cの割合が少なすぎても良くないのですが、割合が多すぎる方がより問題で、この数値が6.5%以上だと血液中に糖が多すぎる高血糖状態だという事になるのです。

 

高血糖の状態が慢性的に続くと糖尿病になってしまいますから、血液検査でヘモグロビンA1cの値が高いと診断された方は、一刻も早くヘモグロビンA1c値を下げるために努力を始めなければいけません。

 

近年は血糖値よりもヘモグロビンa1c値が糖尿病診断で重視されます

一昔前までは、糖尿病かどうかを診断するためには「血糖値」を測定基準にしていました。

 

今でも血糖値(空腹時血糖値など)が重要な数値になるのには変わらないのですが、より正確な診断結果を求めるためにも、ヘモグロビンa1c値の方に重きが置かれるようになったのです。

 

なぜなら、数日間断食したりする事によって血糖値は一時的に下げて検査結果をごまかす事ができるものの、ヘモグロビンa1c値はごまかす事ができないからです。

 

ヘモグロビンA1c値とは過去1〜2か月の血糖状態を把握できる精密検査ですから、仮に1日や2日断食して血糖値を下げようと試みた所で、検査結果に影響する事はないのです。

hba1c(ヘモグロビンエーワンシー)値が5.6%や5.7%なら一安心?

hba1c基準値いくつ

 

血液検査の結果、ヘモグロビンA1cの値が5.6%や5.7%と出たとしましょう。

 

ヘモグロビンa1cの基準値は4.3%〜5.8%ですから、大半の方がこの検査結果を受けて「良かった。まだ基準値の範囲内だ」と、ほっと胸をなでおろすかもしれません。

 

しかし、ヘモグロビンa1c値が基準値の範囲内だからと言って、安心してはいけないのです!

 

5.6%や5.7%という数字は極めて“アウト”に近い数値です。糖尿病だと確実に診断結果を下される数値は6.5%以上だと言いましたが、5.8%〜6.5%の数値が出た方は糖尿病の可能性がまだ十二分に残っていると言えますし、5.6%や5.7%の方もあと少しで基準値をオーバーしてしまう高血糖者予備軍なのです。

 

ですから、なるべく4%台や5%の前半になるくらいにまで血糖値をコントロールする事が理想です。

 

ヘモグロビンa1cの値が10%以上などの方はもうかなり糖尿病が進行してしまっているはずなので、今すぐ治療を開始するようにして下さい。


ヘモグロビンa1c値を下げるための食事内容は?

hba1c基準値下げる方法

 

血糖値にしろ、ヘモグロビンa1c値にしろ、とにかく血液中の糖の割合が高い人は、糖の割合を減らして数値を下げないといけません。

 

気にせずに放置しておくと、いずれ命の問題に関わってきますから。

 

そのためには「食事」と「運動」の改善です。

 

どちらも見直して改善する事が急務ですが、どちらがより重要で効果的かと言えばやはり食事内容の改善です。

 

血糖値を下げるための食事内容や食事の摂り方に関してはこちらの記事で詳しく紹介していますけど、まずは“早食い”と“どか食い”を辞める事です。そして、朝昼晩の3食をきっちり規則正しく適量を食べる事です。

 

血糖値を下げる食事メニューや糖尿病治療の食事メニューというと、質素でお寺の食事のようなものをイメージする方もいるのですが、糖尿病の症状がかなり症状が進んでしまった方を除いては、そこまで過度に食事メニューを限定する必要はありません。

 

血糖値が急激に上がらないように日々意識しながら食事をするだけでも、数か月後の血液検査の結果はかなり変わってくるでしょう。


血糖値やhba1cを下げるには食後30分歩くだけでもOK

hba1c基準値下げる運動

 

食事療法と並んで運動療法も血糖値のコントロールには欠かせません。

 

近年、糖尿病患者や糖尿病予備軍、境界型の人が増えているのは現代人の運動量が減っている事も大きな原因です。

 

買い物はインターネットで自宅にいながら完了、移動手段は電車か車、仕事もデスクワークが増えたから座りっぱなしの事が多いなど、知らず知らずのうちに現代人は運動不足に陥っているので、昔の人ほどエネルギーを消費できなくなってしまっているのです。

 

それなのに食べ物は豊かになる一方で、毎日おいしい食事を3回摂って、おいしいお菓子やアルコールも摂取していたら、そりゃあ糖が体に蓄積しますよという話です。

 

運動不足によってエネルギーが体内で消費されないと、余ったブドウ糖を処理するために余分なインスリンの分泌が必要になり、膵臓は本来の機能以上に頑張ってインスリンを分泌しようとしますからいずれ疲弊し、正常にインスリンを分泌する事ができなくなってしまうのです。

 

そうやって処理できなくなったブドウ糖が血液中に溢れると高血糖状態になり、高血糖状態が慢性化するといずれ糖尿病になるのです。

 

ですから、毎日少しでも運動をする事によってエネルギーを消費し、血液中のブドウ糖を減らさないといけないのです。

 

ほんの少しの運動でも血糖値は下がる!

ランニングにしろウォーキングにしろ、よく「運動は1日に20分以上持続しないと意味がない」と言われますけど、最近の研究結果では1回につき10分程度の運動でも効果があり、血糖値が下がる事が分かってきました。

 

10分も運動を行えば血液中のブドウ糖がエネルギーとして消費され始め、血液中の糖度が下がるのです。

 

通勤途中や買い物途中でも良いので1日に10分以上のウォーキングを3セットくらいは取りいれたい所です。毎日継続する必要はありませんが、最低でも週に3回はこのような運動は行うようにしていきましょう。

 

わざわざジムに通ったりして糖尿病予防のための本格的な治療をしなくても、このような軽い負荷の運動でも血糖値を下げる上では十分に効果が期待できるのです。

 

「糖尿病は歩いて治す」と昔から言われるほど、ウォーキングは誰にでも気軽に取り組める運動ですし、血糖値コントロールには最適なのです。

 

ただし、あまりにもゆっくり歩き過ぎるとエネルギーが消費されにくくなりますから、意識して少し早めのウォーキングをする方が良いでしょう。

 

食前と食後のどちらに取り入れるのが良いかというと、やはり糖質を摂取した後に血糖値が上昇しますから、摂取したブドウ糖をしっかりと消費してエネルギーに変換するためにも、食後にウォーキングを取りいれるなどする方が効果的です。

 

HbaA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を下げるためにも、「日々の血糖値を下げる」という意識で一歩一歩進んでいくという心構えが大切ですね。

 

もちろん基礎となるのは日々の食事療法です。

 

糖尿病の方や、糖尿病予備軍の方の食事療法はこの食事療法が参考になります。

 

食事療法をしっかりとしたうえで、しっかりと運動をする。

 

これで、血糖値、hba1c共に緩やかに下がっていくでしょう。


インスリン注射はいつから必要?高血糖、高hba1c値の行く末は?

インスリン注射糖尿病

 

糖尿病は膵臓(すいぞう)のβ細胞から分泌されるインスリン量が少なくなって、細胞内にうまくブドウ糖が取り込まれなくなるために起きる病気です。

 

うまく取り込まれずに余ってしまうブドウ糖は肝臓内で脂肪として蓄えられたリ、腎臓から糖尿として排泄されるようになります。

 

また、高血糖症状が進行して体内でインスリンが十分に分泌されないとインスリンが不足してしまいますから、食事によって取り入れたブドウ糖をうまくエネルギーに変換できなくなってしまいます。

 

こうなるとどういう危険な状態を招いてしまうかと言いますと、自分自身の脂肪やたんぱく質をエネルギ―代わりの燃料として燃やすようになってしまいますから、筋肉崩壊をおこし、行く末は食べても食べても痩せるという症状が現れるのです。

 

このような状態にまでなってくれば、高血糖の状態はかなり進行していると考えられますし、喉が異常に乾く、頻尿になる、目がかすれるなどの自覚症状も色々と出てくるはずです。

 

ブドウ糖がうまく体内に取り込まれずに血液中には糖が過剰に溢れているのに(これが高血糖状態)、細胞内にはそのエネルギーが届かないために、食べても痩せる、疲れやすくなるという症状が顕著に現れるのです。

 

これらは全て、体内でインスリンがうまく作用していない事が原因です。

 

もはや自分の身体から分泌されるインスリンだけでは高血糖状態を改善する事ができませんから、インスリン注射によって体の外からインスリンを補う必要が出てきます。

 

食後血糖値の急上昇を防ぐ事が糖尿病治療の主眼

食後血糖値

 

従来の糖尿病患者の治療では1日の全体的な血糖値を下げる事に主眼が置かれていました。もちろんこれは、今でも重要な事に変わりはありません。

 

しかし現在では、「食後血糖値の急上昇を防ぐ事」に主眼が置かれています。

 

これがhba1cの値を下げ、基準値に近づけるためにも必要です。

 

これは、血糖値は1日の中で常に変動しているものですが、重度の糖尿病患者は食後血糖値の上昇率が特に高く、一度血糖値が急上昇してしまうとなかなか下げるのが困難なため、1日の全体的な血糖コントロールをしやすくするためにも、食後の血糖値急上昇を防ぐ事が目的です。

 

ですから、重度の糖尿病患者はインスリンをお腹などに注射して補うのですが、血糖値が上昇する時間から逆算した食前30〜15分前くらいにインスリン注射をする事で、食後血糖値の急上昇を防ぎます。

 

自分自身の力でインスリンを十分に分泌できない糖尿病患者は、朝、昼、晩の毎食前にインスリン注射をしなければならないのです。

 

高血糖状態が進行し、インスリンを正常に分泌できなくなってしまった糖尿病患者は、どこに行くにも注射器を持って行かないといけないのです。

 

世間体を気にする方ほど、人前でお腹を出してインスリン注射をするというのは恥ずかしくてできるものではありませんから、仕方なしに外食をする際には毎回トイレに入ってこっそりと注射をする患者さんが多いようです。

 

また、自分で自分のお腹に注射をするのは怖くてできないという患者さんも男性には案外多いようですから、誰か付き添いの人もインスリン注射のために一緒に外出しないといけなくなってしまうのです。

 

高血糖状態を放置してしまうと、そう何年も経たない間にこのような状態になってしまいます。

 

ですから、血糖コントロールを早く始めるにこした事はないのです。

 


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